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心の命ずるままに
今年最後の話題
2007-12-31 Mon 13:10
usi

今年最後の話題を何にしようかと思いましたが、これにしました。
今、北海道で一番苦しんでいるのは誰でしょう? 答えは、畜産農家です。
“ 半数の酪農家がつぶれる・・・ ”と悲鳴を上げています。

これは、乳価の下落とバイオ燃料需要増による輸入飼料の高騰のためで、
この高騰分を乳価に転嫁すれば、消費者の牛乳離れにますます拍車が
かかってしまうという状況で、正に八方塞( ふさがり )です。 そして、原
油の高騰もこれに拍車を掛けているのです。

そして、このことで見えてくることは、食料自給率を支えているはずの国内
農業の生産基盤そのものが、いかに海外に依存しているかということです。

飼料自給率は 25 % “ うち濃厚飼料( トウモロコシ他 )は 10 % ”で、
化学肥料、農薬の原料はほとんど輸入、さらに燃料が 100 % 輸入とい
うことを考慮すると、輸入が止まったときの我が国の食糧事情はこのよう
になります。

「 自給率はかなり少ないけれど40%あるから、何とか辛抱していけば・・」
という話ではなく、我が国の近代化農業そのものが、全く成り立たなくなる
ということになるのです。 まして、世界的な食糧生産は、地球温暖化によ
って、異常な気温上昇や干ばつなどの予測不可能な迷路の中に突入しよ
うとしています。

ところで、我が国の飼料用トウモロコシの97%はアメリカからの輸入に頼っ
ているとのことですが、アメリカ農務省の予測では、トウモロコシ価格は上
昇を続け、2009、2010年をピークに、その後は2000年の価格の倍前
後で高止まりするとのことです。

来年はどのような年になるでしょうか。 “ 今年の日本の年平均地上気温の
平年差は + 0.85 ℃ ( 速報値 )で、1898年の統計開始以来、4番目に
高い値となった ”とのことです。 たぶん、来年も異常気象の発生は間違い
なさそうですね。

それでは、皆さま、良いお年をお迎えください。 私は、これから近所に住ん
でいる両親の家へ行き、年越しをする予定です。

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別窓 | 農業・食料問題 | コメント:0
チェインジ・ザ・ワールド
2007-12-30 Sun 19:16
eric

いよいよ、大晦日まであと1日と少しですね。 最近、この時期に特別の想い
を抱くことはなくなりました。 あまりにも1年間が短く感じられて、そして正月
といっても、妻の実家に日帰りで行く以外に、私の両親のところで、食事をす
る程度なので。 図書館から数冊の本を借りてきましたので、これを読みなが
ら家でゆっくり過ごしますか・・・・

ところで、先日BSHiで、 エルトン・ジョン と エリック・クラプトン の2001年
日本公演の模様を放送していました。 特に、クラプトンがカッコよかった。
残念ながら、エルトンの歌と演奏は、昔のレベルを越えることができませんで
したが、クラプトンの場合は、歳をとることによって、むしろ魅力を増したようで
す。 やはり、ブルースは、人生経験を積んで人間の厚みを増した方が、味わ
いが出てくるようです。 そして、相変わらずギターテクニックは驚異的でした。

この2001年の来日公演は、“ クラプトン引退 ”とまで報じられたワールド・
ツアーの一環だったのですが、これを最後に、「 ティアーズ・イン・ヘブン 」や
「 チェインジ・ザ・ワールド 」などの90年代のヒット曲は演奏しなくなったとの
ことです。

私も、到底無理なことかもしれませんが、エリック・クラプトンのような歳のとり
方をしたいと思いました。 それほど、円熟したパフォーマンスでありました。

ところで、下は「 チェインジ・ザ・ワールド 」の歌詞ですが、対訳については、
私なりに工夫をして作りました。 

そう、星を見る時、ただ目で見るのではなく、心で見なくてはいけないのでした
ね ( 「 星の王子さまの恋愛論 」)・・・・

Change the World ( チェンジ・ザ・ワールド )

If I can reach the stars
 もしも、ぼくの手が星たちに届くのなら
Pull one down for you
 君のために、その一つを手に入れてあげよう
Shine it on my heart
 その星を、ぼくの心の上で輝かせれば
So you could see the truth
 きっと、君にも真実が見えるさ
That this love I have inside
 ぼくの心の中にあるこの愛が
Is everything it seems
 すべてであることを・・・・
But for now I find
 でも、いま分かったんだ
It's only in my dreams
 それがただの夢にすぎないことを・・・・

And I can change the world
 もしも、世界を変えられるのなら
I will be the sunlight in your universe
 ぼくは、君がつくる宇宙の中で、太陽の光になろう
You would think my love was really something good
 きっと君は、ぼくの愛がほんとうに素敵なものだとわかるさ
Baby if I could change the world
 もし世界が変えられるのならね

And if I could be king
 そしてもしも、王様になれるのなら
Even for a day
 たとえ一日だけでも・・・
I'd take you as my queen
 君をぼくの女王にして
I'd have it no other way
 ほかのことは、すべて止めにしよう
And our love would rule
 ぼくらの愛だけが法律なんだ
This kingdom we had made
 ぼくらが作ったこの王国では・・・
Till then I'd be a fool
 愚か者にみえたとしてもかまわない
Wishing for the day...
 その日が来るのを待ち続けているのだから・・・・
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別窓 | その他音楽 | コメント:2
森林認証
2007-12-29 Sat 11:41
shousho

「 森を壊すのはだれ? 」で国有林伐採の悲惨な状況についてお伝えしました。
しかし、一方で環境に配慮した森林経営の証拠である「 森林認証 」の取得が
増えているようです。 北海道新聞の報道によると、紋別市とその周辺は今月、
29万3千ヘクタールと国内最大の認証地域となり、同管内の森林の38%が
認証林となったということです。
 
ところで、この認証の基準は次に示す7つから構成されているということですが、
森林生態系を維持する上で、画期的な取り組みです。 ぜひ、今後この取り組
みが拡大することを期待しています。

 1.認証対象森林の明示及びその管理方針の確定
 2.生物多様性の保全
 3.土壌及び水資源の保全と維持
 4.森林生態系の生産力及び健全性の維持
 5.持続的森林経営のための法的・制度的枠組
 6.社会・経済的便益の維持及び増進
 7.モニタリングと情報公開


増える森林認証取得 ( 北海道新聞 12月29日朝刊 )

森林認証は、安い木材を求めるあまり、伐採後の山が植林されずに放置され
たり、違法伐採が横行したりすることを防ぐことを目的につくられた制度。
認証林の木材や加工品はラベルを付けて、環境に配慮した製品であることを
アピールできる。

すでに大手商社や製紙会社を中心に認証を取得している企業は多く、東京農
大の黒滝秀久教授 ( 林業経済学 )は「 国際的に見て日本は遅れているが、
これからは認証材ばかりになる 」と話す。

「 切り出した木の運搬法は 」「 間伐はどのように行うのか 」―。11月19日、
網走西部流域( 紋別市や遠軽町など8市町村 )の国有林を訪れた認証制度
の審査機関の専門家は、現地の森林管理署員に質問をしながら、熱心に森の
様子をチェックした。

同流域では国有林と道有林合わせて25万7千ヘクタールの認証を国内機関
の「 緑の循環 」認証会議( 東京 )に今年新たに申請、これまでの認証分と合
わせると国内最大の認証区域となった。

来年は多くの認証製品が出荷される予定で、2004年に社有林で認証を取得
した佐藤木材工業( 紋別 )の岡本憲一常務は「 認証ラベルとともに、生産地
や加工場の情報も表記される。 食品を中心に生産履歴が重視される今、認
証材は注目を浴びるはず 」と期待する。

ただ、現時点では認証材とその他の材で価格差はなく、太田勝也・美幌町森
林組合長は「 認証は価値の高いものだが、審査費用も手間もかかる 」と厳し
い表情。

黒滝教授は「 これからは、同じ価格なら認証材を選ぶことが普通になり、さら
に消費者の意識が高まれば、多少高くても認証材を買うことが期待できる。
当面は需要増を目指して供給力を付け、将来的に価格アップを狙う戦略が必
要 」と指摘している。
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夕焼け
2007-12-28 Fri 21:07
yuuyake

前回紹介した詩「 素直な疑問符 」を作られたのは吉野弘さんです。
この方は、やさしい目をした詩人で、厳冬の季節に取り上げるのに、ふさ
わしい詩をもう一つ、その解説文と共に紹介します。 少しでも、心を温め
てもらうために・・・・

吉野 弘(よしの・ひろし)
1926年山形県酒田市生まれ。 高校卒業後に就職し、徴兵検査を受け
るが入隊前に敗戦を迎える。 その後結核の療養をして53年時誌「 梱 」
に参加。 主な作品として「 消息 」「 幻・方法 」「 10ワットの太陽 」など
多数。

夕焼け ( 吉野弘 )

いつものことだが 電車は満員だった。
そして いつものことだが 若者と娘が腰をおろし
としよりが立っていた。

うつむいていた娘が立って としよりに席をゆずった。
そそくさととしよりが坐った。
礼も言わずにとしよりは次の駅で降りた。

娘は坐った。
別のとしよりが娘の前に 横あいから押されてきた。
娘はうつむいた。

しかし また
又立って 席を そのとしよりにゆずった。
としよりは次の駅で礼を言って降りた。

娘は坐った。
二度あることはと言う通り 別のとしよりが娘の前に 押し出された。

かわいそう
可哀想に 娘はうつむいて
次の駅も 下唇をキュッと噛んで 身体をこわばらせて ―。

僕は電車を降りた。
固くなってうつむいて 娘はどこまで行ったろう。
やさしい心の持主は いつでもどこでも われにもあらず受難者となる。

何故って やさしい心の持主は 他人のつらさを自分のつらさのように
感じるから。

やさしい心に責められながら 娘はどこまでゆけるだろう。
下唇を噛んで つらい気持で 美しい夕焼けも見ないで。

「 娘さんに夕焼けを見せてあげたくて 」

詩人・吉野弘さんに「 夕焼け 」という、若者の心の優しさをうたった詩が
あります。 満員電車で、次々に前に立つ老人にそのつど席を譲った若
い娘が、3度目には譲るのをやめる。 だがやめたことの自責に娘は 
<固くなってうつむいて><美しい夕焼けも見ないで>座って行く・・・・

朝日新聞記者の鬼頭典子さんは吉野さんの「 夕焼け 」を引用して下の
ように書いています。

あまりにも有名な「夕焼け」の詩は実話をもとに生まれました。
詩では郊外電車みたいになっていますが、地下鉄・丸の内線の中での
できごとでした。 その地下鉄の中で吉野さんは娘さんをじっと見つめて
いたそうです。

後楽園から茗荷谷にかけてのところで、地下鉄は一時外に出ます。
いまとはちがってなにもなく、富士山も眺めることができました。
その日は、すばらしい夕焼けができていたそうです。
地下鉄の窓から一面真っ赤な夕焼けが見えました。
富士山のシルエットがとてもきれいでした。
地下鉄の中にいた人は外を見て「 わあ、きれい 」と感嘆の声をあげて
いました。

吉野さんは、
「 その娘さんに見せてやりたかった。 その富士山と夕焼けを 」
と思ったそうです。
「 やさしい子は損する 」
そして、
「 その娘さんのことを一生忘れたくない 」
と思い、書きとめられていたのでした。

・・・・・・・
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