FC2ブログ
心の命ずるままに
青空のルーレット
2008-12-30 Tue 17:43
青空のルーレット

今は、辻内智貴さんの作品を読んでいます。
「 セイジ 」 のところで述べましたとおり、題材は特別目新しくないのに、文章・文体
が良くて、夢中で読み進むうち、じわりと心に感動の余韻が残ります。

今回は 「 青空のルーレット 」 という本から、少しご紹介しましょう。
この本には、表題の他に、第16回太宰治賞を受賞した 「 多輝子ちゃん 」 も併収さ
れていますので、その中から気に入った箇所を抜粋しました。

ところで、この 「 あとがき 」 を載せましたが、作中に登場する小説家志望のビルの
窓拭きは作者自身のことだったようです。 そして、この方が、私と同い年であること
を考えると、ずいぶん遅咲きの小説家で、いろいろな人生を経験され、それがこの作
風に反映されていると考えられます。

ところで、あなたは 「 星空派 」 ですか? それとも 「 青空派 」 ですか?
なお、「 青空のルーレット 」 は昨年映画化されていますが、まだ観ていません。

「 青空のルーレット 」の紹介文より

俺達はビルの窓拭きだ。 俺達は今日もビルの外に浮かんで、窓を拭いている。
気楽な稼業、呑気な商売。 ときどき危険、死んだ奴アリ。 俺達が窓を拭いている
のは、メシを喰うためだ、家賃を払うためだ。  しかし、俺達が窓を拭いているのは
( 誓ってもいい ) 、夢を見るためだ。 ・・・・燃えるような夢を抱いて、都会の片隅で
働く男達の篤い友情を描く、感動の物語 「 青空のルーレット 」 。 のびやかな文体
と小説家的資質を高く評価された、第十六回太宰治賞受賞作 「 多輝子ちゃん 」 を
併収。

「 多輝子ちゃん 」より

そこにあるのは、ただ、ちいさな、可憐な、花、である。 打算も駆け引きも無い、ただ
好きであるだけのにごりの無い想いに咲いた、無垢な、心の花、である。
それを皆で摘み取ろうたってムチャである。
それは多分、神サマの庭に咲く、そんな花に違いないのだから。―

花。
人間は誰でも、いつか、そんな花を、ふと胸に持つ。 そして誰もが、いつかしらその
花を見失う。 けれど、ふと見上げた空の高くには、そんな花がきっと幾つも咲いて
いる。 「 ああ花だ 」 そう気づく人が居る。

人間のテーマは、案外そんな所に有るのかも知れない。
社会は、人間から花を奪い取り、そして花を護 ( まも ) ろうとする者を、迫害する
仕組で充ちている。

だからこそ、守るのである。 抱きしめて走り抜くのである。 人生とは恐らくそうした
競技である。 地上はその為の競技場である。 心の花それを守り通した者こそが、
人間の勝者である。 永遠の勝者である。 神の国の住人である。

「 あとがき 」 より

人間は、 「 星空派 」 と 「 青空派 」 に分れるのだそうだ。
ウソだけど。
しかし毎日生きていて、つくづく自分は 「 青空派 」 だなと思うことがある。

青空と居ると、それだけで、なんだかシアワセな気分になってしまう。
心が呆 ( ほう ) けた様に、ダラーとしてしまう。 そして、ただもう、安心してしまう。
よほどの馬鹿なのかと思うが、よく分らない。 なんだか分らないが、青く広い空が、
ただもう無条件にすきなのである。

青空というのは、あれは、けして、空の表皮などでは無いのである。 ペラリと剥げる
様な、そんな、それだけのものでは無いのである。 青空というのは、あれは、背中
に永劫の宇宙 ( やみ ) をズシリとかかえて、それでもニコリと笑ってみせている、
痛々しい笑顔の様なものである。 リウマチに痛む足をこらえながら、それでもニコ
ニコと幼い孫に手を引かれてみせる、老婆の深々とした笑顔である。

よく分らない事を自分で書いていると思う。
おととい編集の人に会って、 「 あとがき、月曜までにお願いネ 」 とか言われて何の
目算も無く書き始めた一文である。

今日、空がよく晴れていて、その青空が今、窓に見えていて、なにかただ、青空のこ
とを書いてみたくなっただけの事である。 ( おまえはただ能天気に青いだけじゃない
んだよな ) と、そんなことを話しかけてみたい気がしただけである。

この青空の様に、たとえ背中に何を背負っていても、人は明るくありたいものダネと、
取って付けた様な事を最後に言ってみるしだいである。
これで終りである。

あとどーでもいい事だが、この一冊を、あの頃一緒に窓を拭いた仲間達ひとりひとり
に捧げたいと思う。 うけとりやがれ。

推薦の言葉を寄せて下さった、吉村昭先生、また、この一冊に関わって下さった全て
の方々に、心より感謝します。 お世話になりました。
そして読んでくれた、あなた、有難う。               2001年3月18日
スポンサーサイト



web拍手
別窓 | その他本 | コメント:0
雪の中の動物
2008-12-29 Mon 22:13
0812.大雪33

雪は、光を反射して、周りを明るくします。 このため、動物園の中もご覧のように
今までとは違った雰囲気になります。

0812.大雪31

0812.大雪32

下は、どこだと思いますか? ここはエゾタヌキが集団で寝ていた場所です。
すっかり、雪の下になってしまいました。 ところで、タヌキくんたちは、どこ?

0812.大雪34

いました ・・・ 穴の中から、こちらを見ているではありませんか。 可愛いですね。

0812.大雪35

0812.大雪36

そして、今もっとも注目を集めているのは、このふたり 「 ジェイ 」 と 「 キナコ 」 です。

0812.大雪37

ちょうど、 「 恋の季節 」 で、二世誕生の期待が ・・・・

0812.大雪38

このため、この場所に来る人も多くなって、今もっともホットなカップルです。

0812.大雪39

0812.大雪40

0812.大雪41



0812.大雪44



如何ですか。 結構ラブラブで、いい感じですね。

0812.大雪42
web拍手
別窓 | 愛犬&動物たち | コメント:0
雪の輝き Ⅱ
2008-12-28 Sun 14:44
0812.大雪16

上の写真は、北海道神宮の神門で、ここを入ると拝殿となります。 あと数日で大勢
の人が押しかけてくるのです。 “ 嵐の前の静けさ ” ですね。

0812.大雪15

0812.大雪17

上の写真は、表参道で、この先には第二鳥居が、また後には神門があります。

0812.大雪18

0812.大雪19

上の写真は、第三鳥居です。 この辺りには、夜店を準備している作業員以外は人影
はなく、ひっそりとしていました。

0812.大雪20

上の写真は、裏参道です。 白い木々で作った覆道 ( ふくどう ) といったところで
しょうか。 この中を車で通るのもロマンチックかもしれませんね。

0812.大雪21

上と下の写真は、円山公園です。 ちょうど、太陽の光が当たって、白く輝いていまし
た。 どうですか、美しいと思いませんか。

0812.大雪22

0812.大雪23

0812.大雪24

上の写真は、円山の登山口です。 お地蔵さんがたくさん立っているのですが、雪に
埋もれていることでしょう。

0812.大雪25

0812.大雪26

ここからは、円山登山口から動物園にかけて続く遊歩道の写真と動画 ( 下 ) です。
特に、下の動画から聞こえてくるのは、水路を流れる水の音です。



0812.大雪27

夏の頃にはなかった、風情がありますね。 キュッ、キュッという雪を踏みしめる音と
時折、雪が枝から落ちる音とわずかな水音が、静寂の中で響いていました。
そういえば、雪の結晶は音を吸収するのでしたね。

0812.大雪28

0812.大雪29

そして、最後の写真 ( 下 ) は、今でも赤いナナカマドの実です。 この秋の忘れ
ものは、ついこの前の鮮やかな季節のことを、私に伝えてくれます ・・・・・・

0812.大雪30
web拍手
別窓 | 季節・自然・風物 | コメント:4
雪の輝き Ⅰ
2008-12-27 Sat 18:40
0812.大雪

昨日からの暴風雪には参りました。 上の写真は、我が家ですが、氷雪が窓や壁に
付着して、車庫前には吹きだまりができて、この低気圧の猛威がいかに大きかった
か分かります。 そして、雪の量も多くて、実家と自宅の雪かきに、2日間で2時間半
も掛かってしまいました。

0812.大雪2

でも、この雪を待ち望んでいた人がいます。 例えば、スキー場関係者にとっては恵み
の雪でしょう。 また、子供たちも ・・・・ 近所の子供のいる家族は、さっそく車にスキー
を積み込んでいました。

0812.大雪3

そして私も、確かに厄介者がとうとうやって来たと思ってはいても、内心では、少し安心
した気分でもあるのです。

0812.大雪4

やはり、冬にはこれ ( 雪 ) がなくては、落ち着かない ・・・・・・
特に、陽光を反射して、まぶしいほど純白に輝く雪景色を見ると、別世界に迷い込ん
だような錯覚を覚えます。

0812.大雪5

そして、純白の衣で着飾った樹木は、圧倒するほどの存在感を示します。 

0812.大雪6

0812.大雪7

0812.大雪8

0812.大雪9

0812.大雪10

0812.大雪11

それでは、次回も、さらにこの “ 雪の輝き ” の続きをお伝えしましょう ・・・・・

0812.大雪12

0812.大雪13

0812.大雪14
web拍手
別窓 | 季節・自然・風物 | コメント:0
| Your Song | NEXT