心の命ずるままに
スポンサーサイト
-------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
web拍手
別窓 | スポンサー広告
親の恩
2014-08-10 Sun 05:28
昨年両親を相次いで亡くした私は、「孝行のしたい時に親はなし」、
「親を亡くして初めて知る親の恩」、「親の恩は海よりも深く山よりも高い」
などの親と子の格言を、心の中でリフレインしている毎日です。

そんな中、亡くなって初めて、その存在を知った父の手記を読んでいると、
自分の父 ( 私の祖父 ) について書かれた下のような文章を見つけました。

なお、私の祖父は福島県の富豪の家に生まれ、大学を卒業後、銀行に勤め
たものの昭和金融恐慌で銀行が倒産し、その後不遇な運命を辿り、最後は
酒がもとで、51歳の若さでこの世を去った人です。

『  口には出さなかったが、父のなすことには冷たい眼を向けていた。
 私にとって、父は完全であってほしかった。
 しかし、考えてみれば、神以外完全な人間などいようはずはない。
 私は、父亡きあと、父に対して取り返しのつかないことをしたという
 思いに取りつかれたことがあった。
 私は、この父から欠点も長所も貰ったという思いをしみじみと感じた
 のである。
 真面目なところ、意志が強くないところ、人と争うことのきらいな性格、
 これ等はみな父から貰ったものである。
 このお陰で今の自分があるのだと思う。
 一生反発した父であったが、この地球上におけるただ一人の理解者
 になったであろうと思うのである。
 私は、今一人の息子を持っている。
 父は生前、私に何の会話も交さず亡くなったが、私も吾が子に、
 心からの会話をしたことがあるであろうか。
 吾が亡きあと、息子に遺しておくべき言葉を交したことがあったろうか。
 こういう心の会話を交さず別れて行くのが、父と子というものであろうか。
 しかし、何も話さなくても父と子に変りはない。
 親にとって、この世で一番大切なものは吾が子である。
 やがて、この世を去るであろう父と母の血を受け継いでいるのは
 吾が子以外にはない。  これが親と子の絆なのである。 』

父の手記のこの部分を読んだとき、父が祖父から貰ったという性格が、正に
私そのものであることに気づきました。

そして、父が死の床で、私に何かを訴えていた表情を思い出すとき、それが
何だったのか、この手記を読んで初めて分かったような気がしました。

父は寡黙な人で、ふたりで居てもあまり話し合うことはありませんでした。
父が亡くなった今、生きている間に、もっと話し合っておけばよかったと後悔
しています。

しかし、亡くなった後、父は手記という形で、自分が生きてきた足跡を遺して
くれました。 そして今、遅まきながらようやく、この手記を通して、父との
“ 心からの会話 ” を始めたところです。

そして、これから娘とも、心の会話をしなければならないと思い始めました。
親を亡くして、初めて知る親の恩 ・・・ という言葉を、今噛みしめています。

手記

web拍手
別窓 | 想い出 | コメント:1 | トラックバック:0
<<引越しました | Your Song | 心に太陽を持て>>
この記事のコメント
こんにちは!!
(^-^)こちらも昨年の夏以降に拝見させて頂きました。


2015-02-14 Sat 12:05 | URL | yura. #FlI6r7ng[ 内容変更]
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
トラックバックURL

FC2ブログユーザー専用トラックバックURLはこちら


| Your Song |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。